囲碁の上達法

出張グループレッスン

詰碁、ネット碁、定石など、強くなるにはさまざまな手法、練習法があります。

これら定番とも言える上達法はもちろん、”豆腐の角”が培った実戦理論を織り込んだ練習法もご紹介。

初学者から強くなりたい中級、上級者まで必見の内容です。

囲碁の上達法①手筋を知る

囲碁で強くなる

囲碁が上達するのに重要な考え方なのが効率です。

囲碁は効率を求めるゲームです。少ない人件費(石数)で大きなお金(陣地)を作ったり、相手の石の働きを鈍らせて効率の悪い陣地にさせたりするゲームです。

初心者がルールを覚えて次にすることはなにか。「手筋を知る」ことです。

手筋とは石を効率よく働かせたり、相手の働きを悪くさせる打ち方です。また切られにくいという特徴があります。

つまり手筋を知れば知るほど、効率が良い打ち方が身につくので実力アップにすぐつながるんですね。

まず最初は手筋をしること。「ツケ・ノビ・切り・トビ・ケイマ・コスミ・一間トビ」といった石の動きをしること。

これらの熟練度をあげることがレベルアップにつながります。

やさしい手筋や詰碁の本をやるといいでしょう。

わからなくても一手目を当て物でもいい。間違えててもメゲずに答えをどんどんみて、学んでください。

大事なことは正解することでも失敗することでもなく、「知る」ことだからです。

 

 

囲碁の上達法②詰碁・手筋をひたすらやること。

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詰碁や手筋の書籍をどのようにみなさんは扱われていますか?

初心者・初級者の方には優しい問題をオススメしています。もしかしたらあなたはすでに誰かに優しい問題を勧められているかもしれませんね。

しかし、優しいよと言われた本がなかなか解けず、私は才能がないのでは?とおもったりしてませんか?

いいえ、手筋を知らないだけです。足し算ができるようになるためには、数字をしらないとできないですよね。

手筋や詰碁の本をいきなりがんばって解け、というのは数字を知らずに足し算をやるようなものです。

手筋や詰碁は10秒みてわからなかったら答えをみましょう。答えを見て手筋を知ってください。

そしてとりあえず最後までやりましょう。それでも達成感はあるとおもいますよ。

まずは正解することよりも知ることに力を注ぎましょう。あとは反復です。

エビングハウスの忘却曲線でいうと、反復の期間は短ければ短いほどいい。

私などは一冊読んだらすぐ読み返します。時間をかけてはダメです。どんどん繰り返しみること。

そうしているうちに知らず知らずに頭に手筋の思考回路ができてきます。すると問題をみた瞬間に電気信号が走って、ひと目で手筋を発見することができるようになります。

解くのではなくしることにスポットをあてると、詰碁手筋が嫌いな人も楽しめると思います。

囲碁の上達法③棋理を知る~何を目指して打てばいいのかわからない人へ

対極クエスト

囲碁が強くなる方法は知ることからはじまります。

ではルールを覚えて次に何をすればいいのか。それは手筋でしたね。

まず石の動きの手筋。ツケ・ハネ・キリ・ノビ・オシ・コスミ・ケイマ・オオゲイマなどいった基本の石の動きを知ること。

そして第二段階は石を取る手筋などですね。

置いてある石を働かせないと取れないということがわかると、すごく囲碁のレベルがあがります。

第三段階に棋理を知ることです。

棋理とは囲碁の道徳であり、囲碁の基礎理論です。

囲碁は最後に地が多いほうが勝ち、というのがゴール地点になります。それを目指して初手から打ち勧めていくわけですが……

ゴールまでがすごく長い囲碁。そのゴールまでの「プロセス」が抜けてしまっているんですね。

ということで大事になってくるのが棋理です。

棋理を最初のうちにしらずに打ち続けると、まったく違うゲームのように感じてしまうかもです。

某プロが、アマの碁とプロの打つ碁は別のゲームをしているかのようだ(一部アマ除く)とおっしゃっていました。

入門時に正しい考え方でいかなければ後々の成長にも遅れが生じます。

是非身につけたいですね。

棋理についても今後書いていきますのでよろしくお願いします。

囲碁上達法④早く強くなりたいなら布石を磨こう

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囲碁を早く上達させたいなら、最初の初手~30手の布石段階のレベルを上げましょう。

なぜ布石なのか?

囲碁の中で布石は1~30手くらいで終わります。平均大体220手くらい打ち続ける中の30手はとても少ない手数で終わってしまいます。

しかし囲碁は序盤が重要であり、一番早く上達する分野が布石です。

まず知っておいて欲しい前提に、囲碁は布石・中盤戦・終盤戦とあります。

囲碁は終盤の終わりが近づくほど大きな手は減っていき、どんどん小さくなっていきます。終盤戦の最後らへんは1目、2目の小さな争い。中盤戦は20目~30目がごろごろ。

ということは初手から組み上げる布石段階の序盤戦は、ものすごい大きさにになってくるわけです。

その上、序盤は石数が1~30手で終わりますので、知識としてもすぐ習得しやすい。また序盤は景色がガラリと変わってしまうのですごく楽しい分野です。

囲碁は考えるゲームですが、事前知識が重要で、知識があるか、ないかのゲームです。

また、布石で学ぶ考え方は中盤・終盤にも良い影響を与えます。

なので非常に学びやすくレベルアップもすぐ反映される分野です。

じぶんがどういうスタイルで打つかなど色々なことがこの布石で考えていくことができます。

まずは一つの布石を打ち続けること。これが最も上達しやすい方法です。

失敗しても同じ布石ですから失敗したとこを覚えやすいですし、どういう手が嫌なのかとかもいつも同じだから見えてくると思います。

そこを学び続ければ……

囲碁の7割~8割方は知識です。あとはその組み合わせなんです。

やさしい詰碁をやりましょう、というのも難しい問題というのはただの組み合わせであることがほとんどです。

知っていることを増やしていくこと。あとはその組み合わせです。

 

囲碁の上達法⑤上達の仕組み~闇雲な勉強をしていませんか?

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こんにちは。今日は上達の仕組みについてお話したいとおもいます

物事には仕組みがあります。

世の中で成功している人はどう行うか・どうするかの前に「仕組みを作る」ことをしています。

では囲碁で強くなることが成功だとすると、その仕組みを意識することが効率の良い上達への近道です。

上達するためには練習が必要です。上達したいとおもっている人で、勉強や練習をしていない人は少ないでしょう。

ただし闇雲な努力は効率が悪いです

勉強や練習は「知る」→「繰り返す」→「自分の技術として身体の一部にする」ことが目的です。

上達に必要な本当に必要な考え方を知る。そしてそれを繰り返し学び、あるいは並べて繰り返すことで自分の体の一部にする、「感覚」にすることが必要です。

本を読んで新しい知識を知る、その知識というものは知った段階ではあなたの感覚ではありません。その知識を提供してくれた人の他人の感覚です

他人の感覚なので本を読んで理解しただけでは自分の力になっていません

本を読んだ段階で最初の数日は強くなったと思うかもしれませんが、日が経つにつれ感覚がうすれていきます。

そこで必要なのがアウトプットですね。実戦でそれをやってみる。実際はうまくいきません。

そこで得られる失敗した題材を元に、上手や講師にアドバイスをもらって修正し、そしてまた本を読んでまた実戦で繰り返す。

これらをしていくことで、最初は意識しないとできなかったことが、だんだんと意識しなくてもできるようになってきます。

その段階にきてようやく「自分の感覚」として体の一部になったといえます。

強い人ほど読まずに感覚で打てるところが多く増えてきます。あるいは読みすらも感覚で捉えれたり。

感覚とは身体でいえば「神経」です。強い人ほど神経がより多くとおっています。

この感覚というなの神経の枝葉を増やし、伸ばしていくことが上達する仕組みだと囲碁教室碁円ではおもっています。

囲碁の上達法⑥正しい動きを繰り返すということ

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囲碁教室碁円では技術を身につけるためには「正しい石の動きを繰り返す」ことが大事と考えています。

これは囲碁だけではありません。武道の世界では型があり、まず型を何度も練習し、身体に感覚を染みこませていきます。

これはどの分野でも言えることだと思うのですが、身につけたい事柄がある場合、それを習得する仕組みは「知る」→「やってみる」→「繰り返す」です。

正しい動きを教えてもらい、実際にやってみる。そして失敗したりしてまた教えてもらう。そして修正しつつ正しい動きをやろうとし、また都度修正しながら繰り返す。

そうして何度も行うことで意識しなくても身体が感覚として捉えられるようになります。

正しい動きは「他人の感覚」です。定石にしろ手筋にしろ、勉強してしったことは先人の知恵であり、その人の思う正しい動きであり感覚。

だからちょろっとみてちょろっと実戦しただけでは身に着けません。簡単そうにやっているようにみえるけど、実際にやってみると難しいってありますよね。

知った知識だけでは実戦で打てるようには中々なりません。

新しいことを身につけるためには、身体に新しい神経回路を作らないといけないんです。

だから囲碁が強くなるためにはこの神経を作り、育てて太くしていくことが重要になってきますね。

 

 

囲碁の上達法⑦自分のリズムを作る

囲碁の世界には「リズム」ということばを使われることがあります。

囲碁の世界のリズムは、着手のリズム。強くなるために必要なもののひとつがこのリズムにあります。

囲碁を打つときどういうところで時間を使っていて、どういうところで時間を使っていないか意識されたことはありますか。

強くなる人・勝つ人はこのリズムが一定であることが多いです。

リズムが良い、というのは褒め言葉なんですが、子供の頃の井山裕太棋聖も打つリズムがとてもよかったといわれています。

当時テレビ番組でアマの9路早碁勝ち抜き戦がありました。その時に井山棋聖が出られていました。

子供の頃の井山棋聖はやはりほかの子供と同じように打つスピードはめちゃくちゃ早いのですが、考えどころ、危ないなと思うところではしっかりと時間を使っていました。

時間を使わなくてもいいところ、時間を使わないといけないところ、この区別がしっかりしているというのはひとつの才能なんですね。

これが周りの子供とちがうところでした。

考えどころがわかる、というのは勉強してなかなかできることではありません。感覚的なものが強く勝負感ともいわれるものでひとつの才能というほかありません。

しかしこういった考えなくていいところ、考えるべきところをしっかり意識することである程度は身につけていくことができます。

まずはみなさん自分がどういうところで考えていて、どういうところで考えていないか、を意識して対局してみて振り返ってみてください。案外ミスをするときは早く売っていることが多いんです。

それだけでも結構な気づきがあります。ぜひやってみてください。

囲碁の上達法⑧対価・利益・主張を意識して取り組もう

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囲碁は資本主義ゲームです。

厚み(人材)を得るために実利(お金)」を相手に与える。対価で得た人材を活かして利益を得る(戦いにひきづりこむ。戦争など)

お金を得た側が対価に支払ったものは、味方の国(石など)を危険に晒すことだったり。相手の攻めにより国に追われることになるかもしれませんが、最初に得た利益と釣り合いの帳尻をあわせにいったり、相手の利益を半減させたりといったことが求められます。

多くの伸び悩んでいる方に多いのが「対価」と「主張」に対する感覚・意識です。

何気ないトビ、相手に与えた陣地、その損失に対して自分はなにを得ようとしたの?何が主張したいの?

主張なき碁は相手に搾取されるだけです。相手の打ち方についていけばいいと思っている方が多いのですが、知らない人についていけば、なんとかなると思ったら騙されちゃうパターンです。

そういう方をみると実生活でも騙されやしないか、詐欺に合わないかすごく心配しますね(^_^;)

今回わたしが言いたいことは、何がしたいのか、という主張を持つこと。そして対価と利益を意識することです。

もしより深く見てみたい人は、リンク先の私のブログ記事も参考にしてみてください。

 

 

布石が楽になる囲碁初級布石講座「戦うか戦わないか」